宮脇俊三 著作リスト

2003年3月3日、宮脇俊三さんの訃報が伝えられました。
亡くなられたのは2003年2月26日で、肺炎とのことです。
一般には「時刻表2万キロ」に始まる鉄道紀行で知られ、
鉄道趣味の底辺を拡大する上で大きな評価を得ていますが、
この他「どくとるマンボウ航海記」編集者として北杜夫氏の作家
デビューのきっかけを作ったり、「中公新書」「世界の歴史」
「日本の歴史」などの刊行に関わったりと、編集者としての足跡も
見逃すことができません。ここに著作リストを公開し、偉大な
先達の功績を偲びたいと思います。

・単行本                            

No 書名 出版社 発売年月 備考
1 時刻表2万キロ 河出書房新社 1978年7月 →河出文庫、角川文庫
2 最長片道切符の旅 新潮社 1979年10月 →新潮文庫
3 汽車旅12カ月 潮出版社 1979年12月 →新潮文庫、河出文庫
4 時刻表昭和史 角川書店 1980年7月 (角川選書)→角川文庫
5 台湾鉄路千公里 角川書店 1980年12月 →角川文庫、中公文庫
6 時刻表ひとり旅 講談社 1981年6月 (講談社現代新書)
7 時刻表おくのほそ道 文藝春秋 1982年4月 →文春文庫
8 終着駅は始発駅 新潮社 1982年8月 →新潮文庫、グラフ社
9 徳川家康タイムトラベル 講談社 1983年4月 →講談社文庫 タイトルは「徳川家康歴史紀行5000キロ」
10 シベリア鉄道9400キロ 角川書店 1983年5月 →角川文庫
11 終着駅へ行ってきます 日本交通公社 1984年2月 →新潮文庫、河出文庫
12 旅の終りは個室寝台車 新潮社 1984年10月 →新潮文庫、河出文庫
13 椰子が笑う 汽車は行く 文藝春秋 1985年4月 →文春文庫
14 殺意の風景 新潮社 1985年4月 →新潮文庫、光文社文庫
15 御殿場線ものがたり 福音館書店 1986年3月 黒岩保美/絵→復刊ドットコム
16 汽車旅は地球の果てへ 日本交通公社 1986年4月 →文春文庫
17 線路のない時刻表 新潮社 1986年4月 →新潮文庫→「全線開通版・線路のない時刻表」講談社文庫→講談社学術文庫
18 鉄道旅行のたのしみ 集英社 1986年6月 (集英社文庫)→角川文庫
19 私の途中下車人生 講談社 1986年10月 (談話)→角川文庫
20 鉄道に生きる人たち 中央書院 1987年5月 (対話集)
21 汽車との散歩 新潮社 1987年5月 →新潮文庫、グラフ社
22 青函連絡船ものがたり 福音館書店 1988年1月 黒岩保美/絵
23 中国火車旅行 角川書店 1988年2月 →角川文庫
24 途中下車の味 新潮社 1988年3月 →新潮文庫
25 ダイヤ改正の話 中央書院 1988年5月 (対話集)
26 ローカルバスの終点へ 日本交通公社 1989年1月 →新潮文庫、洋泉社新書y、河出文庫
27 車窓はテレビより面白い 徳間書店 1989年2月 →徳間文庫
28 失われた鉄道を求めて 文藝春秋 1989年9月 →文春文庫
29 インド鉄道紀行 角川書店 1990年4月 →角川文庫
30 古代史紀行 講談社 1990年11月 →講談社文庫
31 日本探見二泊三日 日本交通公社 1991年3月 →角川文庫
32 韓国・サハリン鉄道紀行 文藝春秋 1991年9月 →文春文庫
33 旅は自由席 新潮社 1991年12月 →新潮文庫、グラフ社
34 スイス鉄道ものがたり 福音館書店 1992年7月 黒岩保美/絵
35 夢の山岳鉄道 日本交通公社 1993年6月 →新潮文庫、ヤマケイ文庫
36 線路の果てに旅がある 小学館 1994年1月 →新潮文庫
37 平安鎌倉史紀行 講談社 1994年12月 →講談社文庫
38 昭和八年渋谷駅 PHP研究所 1995年12月   
39 ヨーロッパ鉄道紀行 日本交通公社 1996年8月 →新潮文庫
40 増補版 時刻表昭和史 角川書店 1997年8月 4に加筆→角川文庫、角川ソフィア文庫、中公文庫
41 駅は見ている 小学館 1997年11月 →角川文庫
42 豪華列車はケープタウン行 文藝春秋 1998年7月 →文春文庫
43 室町戦国史紀行 講談社 2000年11月 →講談社文庫
44 七つの廃線跡 JTB 2001年1月 →角川文庫「鉄道廃線跡の旅」
45 乗る旅・読む旅 JTB 2001年1月 →角川文庫
46 宮脇俊三自選紀行集 JTB 2001年12月   
47 史記のつまみぐい 新潮社 2004年2月   
48 「最長片道切符の旅」取材ノート 新潮社 2008年4月 →新潮文庫
49 終着駅 河出書房新社 2009年9月 →河出文庫

・全集                            

   書名 出版社 発売年月 備考
50 宮脇俊三鉄道紀行全集1 角川書店 1998年12月 国内紀行1
51 宮脇俊三鉄道紀行全集2 角川書店 1999年1月 国内紀行2
52 宮脇俊三鉄道紀行全集3 角川書店 1999年3月 国内紀行3
53 宮脇俊三鉄道紀行全集4 角川書店 1999年3月 海外紀行1
54 宮脇俊三鉄道紀行全集5 角川書店 1999年4月 海外紀行2
55 宮脇俊三鉄道紀行全集6 角川書店 1999年5月 雑纂

・シリーズ物、編著、訳                            

   書名 出版社 発売年月 備考
56 全線全駅鉄道の旅 12巻+別巻1 小学館 1981年11月〜1982年12月 宮脇俊三・原田勝正/編
57 国鉄全線各駅停車 10巻 小学館 1983年4月〜1984年2月 宮脇俊三・原田勝正/編
58 鉄道歳時記 5巻 小学館 1985年3月〜1985年12月 宮脇俊三・原田勝正/編
59 日本鉄道名所 8巻 小学館 1986年7月〜1987年4月 宮脇俊三・原田勝正/編
60 全線全駅鉄道の旅 10巻+別巻2 小学館 1990年11月〜1991年10月 宮脇俊三・原田勝正/編 56の増補版
61 JR・私鉄全線各駅停車 10巻+別巻2 小学館 1992年11月〜1993年10月 宮脇俊三・原田勝正/編 57の増補版
62 鉄道廃線跡を歩く 10巻 JTB 1995年11月〜2003年10月 宮脇俊三/編
63 時刻表でたどる鉄道史 JTB 1998年1月 宮脇俊三/編
64 廃線跡懐想 中部信越 JTB 2002年4月   
65 廃線跡懐想 北海道 JTB 2002年4月   
66 日本の博物館 9 講談社 1981年2月 宮脇俊三/編
67 時刻表・駅・切符 現代史出版会 1981年10月 宮脇俊三・原田勝正(対談)
68 中央線各駅停車 保育社 1985年1月 宮脇俊三・松尾定行/共著
69 終着駅 日本交通公社 1985年 山内住夫/写真 宮脇俊三/文
70 鉄道が好き 集英社 1985年11月 宮脇俊三/選
71 日本の名随筆 93 駅 作品社 1990年7月 宮脇俊三/編
72 アメリカ鉄道3万マイル 角川書店 1993年10月 テリー・ピンデル/著 小林理子と共訳
73 世田谷・たまでん時代 大正出版 1994年5月 宮脇俊三・宮田道一/編
74 とっきゅうでんしゃ 小学館 1994年8月 宮脇俊三/編
75 夢の車窓 講談社 1994年12月 桜井寛/写真 宮脇俊三/文

・特集、関連書                            

   書名 出版社 発売年月 備考
76 「旅」2000年9月号 特集「宮脇俊三の世界」 JTB 2000年9月  
77 「旅」2003年8月号臨時増刊 「宮脇俊三の旅」 JTB 2003年8月 76に追加
78 「別冊太陽」 宮脇俊三−鉄道に魅せられた旅人− 平凡社 2006年12月  
79 父・宮脇俊三への旅 グラフ社 2006年12月 長女 宮脇灯子氏によるエッセー→角川文庫
80 国鉄への旅 宮脇俊三「時刻表2万キロ」から30年 佐々木印刷出版部 2007年6月 「時刻表2万キロ」のルートをたどる紀行
81 「小説新潮」2008年5月号 特集「宮脇俊三と旅する」 新潮社 2008年4月  
82 父・宮脇俊三が愛したレールの響きを追って JTB 2008年8月 長女 宮脇灯子氏によるエッセー
83 30年後も永久永遠の時刻表2万キロ 市田印刷出版 2009年4月 「時刻表2万キロ」のルートをたどる紀行
84 「文藝」別冊 「宮脇俊三」 河出書房新社 2009年6月→2019年3月再刊  
85 「旅と鉄道」2013年3月増刊「時刻表探検」 朝日新聞出版 2013年2月 特集:時刻表を旅する(宮脇俊三の世界へ)
86 鉄道紀行 宮脇俊三取材ノート 誠文堂新光社 2013年8月 写真、取材メモ、自筆原稿などを収録
87 宮脇俊三鉄道紀行セレクション 筑摩書房 2014年6月 小池滋/編 オリジナル文庫
88 鉄道無常 内田百間と宮脇俊三を読む KADOKAWA 2021年5月 酒井順子氏によるエッセイ
89 宮脇俊三の紀行文学を読む 中央公論新社 2021年10月 小牟田哲彦によるエッセイ

※詳細な著作目録は「全集」6巻および「旅」(JTB刊)2000年9月号に収録
※日本交通公社→JTBに社名変更

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