別府鉄道の遺構を訪ねて
別府鉄道は、兵庫県加古川市近郊を走っていた私鉄です。
2007年に遺構を訪ねましたので、その様子をまとめて
みたいと思います。
別府鉄道は、加古川市街地の野口から別府港を結ぶ |
別府駅付近に保存されているキハ101 |
車両は岡山の片上鉄道から譲渡されたもの。周囲は 金網で覆われていますが、屋根はなく窓ガラスも割れ ていて、保存状態はあまりよくありません。撮影も、 金網の目が細かくて結構大変です。車両の経歴の 看板や「別府口」の駅名標などが置かれています。 ※この車両は後日解体されたそうです。 |
キハ101車両 同 |
別府駅から野口駅まで、廃線跡はサイクリングロードを 兼ねた遊歩道になっています。遺構自体は少ない ものの、整備がキチンとされていて、歩きやすい道です。 別府から円長寺駅までは30分ほどです。 徒歩以外では、地元の「かこバス」で「新野辺北5東」 で下車すると5分ほど。ただし上下でルートが異なる ので、別府から加古川へ向かうバスしか停車しません。 |
野口線廃線跡 |
円長寺駅跡に、キハ2が保存されています。こちらも 金網で囲われていますが、交通の便が悪い分保存 状態は良いようです。 車体前後に荷物置き場の「バケット」があり、これが 車両の特徴となっています。いかにもローカル私鉄 という雰囲気が漂っています。 |
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金網には当時の時刻表や、廃止を知らせる看板なども 下げられています。運転本数を見ると旅客は貨物の オマケだったのだなあと思います。また、運賃も時代を 感じさせます。 |
円長寺駅跡に残る時刻表 |
土山線の廃線跡も「であいの道」という遊歩道になって います。こちらも雰囲気は感じられるものの、鉄道の 遺構はあまり残っていません。 |
土山線の廃線跡 |
土山駅から15分ほど歩いた郷土資料館脇に、ディーゼル 機関車と客車が保存されています。こちらは屋根が設けら 保存状態は良好のようです。 |
DC302とハフ5 |
ディーゼル機関車はDC302号。サイズとしては小型です。 客車はハフ5号。こちらも小型で、ローカル私鉄の雰囲気 が漂っています。 郷土資料館開館時間中に申し出れば、車内の見学が できるとのことです。 廃線跡や車両が、キチンと残されていることに好感が 持てました。 |
DC302 ハフ5 |