DMVはデュアル・モード・ビークルの略で、鉄道の
レールと一般の道路の両方を走れる、いわゆる軌陸車 です。当初はJR北海道主体に開発が進められ、各地 で試験が行われましたが、最終的に阿佐海岸鉄道での
導入が決まりました。運行開始は2021年12月末 で、訪問は2022年3月です。写真はPRのポスタ ーです。
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ポスター
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阿佐海岸鉄道は海部−甲浦間の運行でしたが、海部が
高架駅のため一般道との接続が容易な、牟岐線の阿波 海南駅までとし、そこから道路へ入るようにしました。 乗車したのはその海部から阿波海南までの区間です。
写真上が海部駅。従来のホームでは高すぎるので、新 たにホームが設けられました。以前の鉄道車両が留置 されていますが、サイズがわかると思います。
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海部駅ホーム
車両比較
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車体はマイクロバスを改造したもので、定員は18名。
収容力が少ないのですが、阿佐海岸鉄道は利用者減に 苦しんでおり、打開策ということでしょう。乗車時に 整理券を受け取り降車時に料金を支払います。スペー
スの都合か、両替機はついていません。走行輪は2軸 の台車でないため、レールの継ぎ目の走行音が独特で す。
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車内
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阿波海南駅で鉄道−バスのモードチェンジが行われま
す。同駅で下車後、逆方向(バスから鉄道に変換)の 様子を見ましたのでご紹介。一般道を走る様子はバス そのものです。駅入口にゲートがあり、一般車は入れ
ないようになっているのはBRTと同じです。
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道路走行
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指定位置に停まると、前後の鉄道用車輪が降りてきて、
若干前が上がる形です。キチンとレールに接地してい るか、運転士さんが確認をします。ちなみに、変更時 車内では阿波踊りの音楽が流れます。
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モードチェンジ前
モードチェンジ後
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モード変更後はレール上を走って行きます。運行区間
は鉄道の前後を伸ばす形で、沿線の観光地を巡ります。 土日には室戸岬まで運行する便もあります。課題は徳 島からのアクセスでしょうか。JR牟岐線で阿波海南
まで2時間以上かかり、本数も2時間毎と少ないため 事前に確認された方がよいでしょう。
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レール走行
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