トンネルの駅

鉄道施設めぐり、宮崎県のトンネルの駅です。

 

トンネルの駅は、国鉄の高森線(現南阿蘇鉄道)と高千穂線
(第三セクター高千穂鉄道を経て廃止)を結ぶ路線として
工事が進められた、いわゆる「未成線」の跡を利用した施設
です。位置的には高千穂鉄道旧高千穂駅の北側となります。


保存車両は3両。蒸気機関車48647号は、当地とはあまり
関連がなく、熊本の菊水プラザに保存されていたものを移設。
塗装など整備した上で、展示されています。展示場所が、
未成線の高架橋の上、というのが珍しいですね。かつて、
お召し列車の牽引に使われたこともあるそうで、日章旗が
飾られていました。

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48647号
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SLの説明

こちらは、高千穂鉄道で使われたTR301号と302号。
観光用として豪華な設備を持ったものの、需要が少なく、あ
まり活躍しないまま引退。当地に引き取られ、当初はレスト
ランとして用いられ、後に休憩コーナーとなっています。
エアコンが追加されていますが、車内は現役当時の状態を
保っています。

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TR301号と302号
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車内

トンネル自体は、地元の酒造会社(神楽酒造株式会社)が
借り受け、醸造・発酵の倉庫として使われています。内部が
見学でき、醸造過程の他、トンネルが作られた経緯などの
資料もあります。

この他、ドライブイン的な施設があり、これも酒造会社が
運営。自社製品の他、地元の産品も取り扱っています。
結局の所、トンネルが名物の「道の駅」ということです。
観光ルートの一つとなっていて、観光バスが休憩を兼ねて
立ち寄ることも多いようです。


アクセス:高千穂バスターミナル(旧高千穂駅)より、車で10分
公開日時:9:00〜18:00(3月〜11月)
     9:00〜17:30(12月〜2月)
費用:無料
満足度:★★
(2012年3月訪問)

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トンネル
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トンネル内部
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路線の歴史

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