小樽市総合博物館(本館)

鉄道施設めぐり、北海道の小樽市総合博物館(本館)です。

         

小樽市総合博物館は、古くからの歴史ある鉄道博物
館です。北海道で最初に鉄道が敷かれた手宮−札幌
の手宮に位置し、小樽駅からバスで5分ほど。入口
は2か所あり、建物がある正門側には、北海道鉄道
の父と称されるクロフォードの像が立っています。

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正門入口

まずは屋外の保存車から。北海道で活躍した代表的
な車両が保存されています。写真上はディーゼルカ
ー。急行形車両ですが、普通列車としても使用され
ました。写真下はキハ82系。特急用のディーゼル
カーですが、補修作業中でした。

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ディーゼルカー
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キハ82系

貨車も代表的な車種が保存されています。その中で
貴重なのが写真下のマニ30形。日本銀行保有の現
金輸送用車両です。その用途から車両の情報は極秘
とされ、現役時代は表に出ることがなかったそうで
すが、引退にあたり当地で保存されることになった
とのことです。

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貨車
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マニ30

写真上はキハ03。閑散線区向けの小型車両で、バ
ス部品を多用した「レールバス」の元祖と言われて
います。写真下は北海道で活躍した除雪車。保存さ
れている扇形庫は歴史が古く、鉄道記念物の指定を
受けています。

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キハ03
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除雪車

構内で運行されるアイアンホース号。アメリカから
輸入された蒸気機関車です。短距離ですが転車台に
よる方向転換や客車との入替え(機回し)が行われ
ます。

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アイアンホース号

続いては展示室。鉄道開業時に活躍したしづか号が
ホールに展示されています。この他、基本的な資料
が展示され、鉄道運行や北海道の鉄道の歩みが理解
できます。

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しづか号
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館内展示

別棟の蒸気機関車館。D51の部品が展示され、
機関車の動きや整備について学べます。

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蒸気機関車館

ここまでは2019年8月の写真ですが、2021
年11月に再訪問。目当ては特別展「山田コレクシ
ョン」です。故・山田建典氏はSLを中心としコた
レクターとして知られ、展示も国鉄や美唄鉄道の内
部資料を中心に、書籍や切符・パンフレットなど幅
広く、圧倒されました。実際の車両もいくつか保有
されているようですが、それらについてはあまり触
れられていませんでした。

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特別展

ちなみに、構内の展示車両の多くはブルーシートが
かけられており、見学できる車両は限られています。
その分、料金は割引となっています。


アクセス:JR函館線小樽駅より北海道中央バス
     高宮3丁目行きで手宮下車、徒歩5分。
開館日時:9:30〜17:00
     火曜および年末年始休館
入館料 :大人 400円(冬期300円)
     高校生 200円(同150円)
満足度:★★★★
(2019年8月、2021年11月訪問)

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冬の展示車両

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