小松市立ポッポ汽車展示館 探訪記

鉄道施設めぐり、石川県の小松市立ポッポ汽車展示館です。

小松市立ポッポ汽車展示館は、廃止となった尾小屋鉄道の車両・
資料を保存・展示しています。場所は、かつての終着駅だった
尾小屋駅から、さらに1kmほど進んだ旧鉱山跡近くです。

OGOYA01.JPG
全景

保存車両は3両です。ハフ1号は、1918年製の客車。
尾小屋鉄道は、軌間が796mmという軽便鉄道の規格だった
ため、いずれの車両も小ぶりで、トロッコのような感じです。

OGOYA04.JPG
ハフ1号客車

キハ3号は、ディーゼルカー。遠州鉄道奥山線で活躍し、同線
廃止後に譲渡されたもの。元の車両番号は1803で、
先頭3桁をペンキで塗りつぶしたという逸話があり、保存車は
前後で、両方のバージョンが見られるようになっています。
エンジンが稼働する動力車で、イベント公開時は乗車体験が
できます。

OGOYA03.JPG
キハ3号(2012年8月)

2013年8月訪問時のキハ3号。前身の遠州鉄道時代の
塗色(茶色)が再現されました。車両番号は前後共に
「1803」となっています。

OGOYA09.JPG
キハ3号(2013年8月)

5号蒸気機関車。小型ですが蒸気機関車ですので重量感があり
ます。稼働はしないので、イベント公開時は「綱引き方式」で
人力で引き出されます。煙突の煙は、発炎筒によるダミーですが、
雰囲気が出ています。

OGOYA02.JPG
5号蒸気機関車

この他、敷地の外周に鉱山で使われたトロッコが付設され、
試乗することができます。牽引はバッテリー駆動の機関車で、
頼りない感じですが、キチンと動きます。

OGOYA05.JPG
トロッコ車両

ふだん車両が置かれているのはホームを模した建物で、
車両は屋根の下に収容される他、側面に尾小屋鉄道の歴史
を示す資料などが展示されています。

OGOYA06.JPG
展示資料

保存館の近くに、尾小屋鉱山資料館があり、こちらにも
尾小屋鉄道の資料が保存されています。鉱山内部も一部
残されており、見学することができます。


ふだんも車両や資料の見学はできますが、春から秋にかけ
て、イベント公開日が何日か設定されているので、そのタ
イミングで訪ねるのがお勧めです。イベントや保存活動は
保存会のメンバーの方々により行われており、その熱意には
頭が下がりました。

アクセス:JR北陸線小松駅より、尾小屋行き小松バスで
     尾小屋(終点)下車。そこから徒歩15分。
     ※バスは3往復なので、車利用を推奨
公開:随時
   イベントは、4〜10月の指定日(HPにて告知)
料金:無料
満足度:★★★(ローカル私鉄ファンは+★)
(2012年8月訪問)

OGOYA07.JPG
鉱山資料館の展示資料
OGOYA08.JPG
金平駅駅名標

博物館・資料館一覧へ戻る   イベント一覧へ戻る   廃線一覧のページへ戻る   トップへ戻る