思い出のJR三江線

JR西日本の三江線が2018年3月31日で
廃止となります。訪問時の想い出を綴ります。

三江線への最初の訪問は2001年の夏のことです。三次を
夕方に出て江津に夜着く列車でした。乗りつぶしが目的でし
たので途中駅の写真は撮れていません。三次では専用の
0番ホームからの発着でしたが、後に統合されてこのホー
ムはなくなったとのことです。

SANKOU01.JPG
三次駅0番ホーム

続いて訪ねたのは2010年の秋。木造駅舎を目当てにレン
タカーで沿線を回りました。三次−口羽間は三江南線として
先行開業した区間で、いくつか古い駅舎が残っています。
写真上は長谷駅。仮乗降場より昇格した駅で、運行本数が
少ない中、半数近くの列車が通過するという、列車での訪
問が難しい駅です。木造の待合室が良い雰囲気を出してい
ます。写真下は口羽駅。全通後も運行の拠点で、三次側の
折り返し列車の発着がありました。
SANKOU02.JPG
長谷駅

SANKOU03.JPG
口羽駅
浜原−江津間は三江北線として先行開業した区間で、こちら
も古い駅舎が残っています。写真上は浜原駅。美郷町の中
心は粕淵駅でやや外れた場所ですが、江津側からの列車が
折り返します。駅前に全通の記念碑がありました。
写真下は石見川本駅。川本町の中心にあり駅舎も大きく、
上下列車が交換のため、長く停車します。
SANKOU04.JPG
浜原駅

SANKOU05.JPG
石見川本駅
三回目に訪ねたのは2017年の春。翌年の廃止が表明され
たので、レンタカーで未訪問の駅舎を訪ねました。口羽−浜
原間の開通は1975年と遅く、トンネルや高架橋を多用し
た近代的な造りです。写真上は宇都井駅。山間に位置する
ため地上20mの高架の上に設けられました。利用者数が見
込めないためエレベーターは設置されず、116段の階段を
上がる必要があります。
写真下は、観光客を呼び込もうと各駅に設置された石見神楽
の演目名にちなんだ看板です。宇都井駅は「塵倫」となって
いました。PRは色々行われたようですが、運行本数の少な
さがネックとなったようです。
SANKOU06.JPG
宇都井駅

SANKOU07.JPG
看板
訪問時は桜が見頃で、回りながら花見が楽しめました。写真
上は潮駅。近くに温泉があり、桜祭りが行われていました。
写真下は川平駅。古い駅舎とのコントラストが良いです。
SANKOU08.JPG
潮駅
SANKOU09.JPG
川平駅
半日がかりで沿線を回りましたが、本数が少ないため列車が
撮影できたのは1回のみ。川平−千金間で左手に見えるのが
沿線を流れる江の川です。廃止は残念ですが、長らくの運行、
お疲れ様でした。
SANKOU10.JPG
列車

廃線一覧へ戻る   トップへ戻る