思い出のJR岩泉線

JR東日本の岩泉線が2014年4月1日で
廃止となりました。訪問時の想い出を綴ります。

訪問は2000年、2005年、2009年、2010年と
計4回。本数が少ない割りに回数が多いですが、ロー
カル色が強い所に惹かれた面があります。
山田線との接続する茂市駅を出て、最初の停車駅が
岩手刈屋。木造駅舎が残っていました。

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岩手刈屋駅

次の中里駅は道路沿いにあって、ホームと待合室が
あるだけのシンプルな造りです。
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中里駅
岩手和井内は、朝の一番列車が折り返す駅。周囲は
開けていて人家もありますが、そんなに需要がある
ようには思えませんでした。駅舎は古いものが取り
壊されて小ぶりな待合室状のものとなっていました。
この写真は2005年のもので、キハ52形ディー
ゼルカーが活躍していました。
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岩手和井内駅

岩手和井内を出ると峠越えをして、長いトンネルを
抜けた所が押角駅。急勾配の途中にあって、かつては
スイッチバック駅だったそうです。駅舎も待合室もな
く、木製ホームがあるだけ。秘境駅として知られてい
ました。

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押角駅

岩手大川は周辺に人家があって、そこそこ利用者が
いました。駅はホームと待合室のみのシンプルな
造りです。
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岩手大川駅
浅内は、モルタルの駅舎が残っていました。ポイント
は撤去されていましたが、側線の跡や蒸気機関車用の
給水塔が残っており、運行の拠点としてそれなりに
賑わった跡が見られます。駅前に日通の営業所の建物
跡もあって、うらぶれた感じが漂っていました。
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浅内駅
二升石は、終点の手前の駅。山間にあってホームと
待合室のみのシンプルな造りです。
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二升石駅
終点の岩泉駅。立派な建物は、商工会や観光案内所が
同居する地元の拠点ですが、列車の運行は朝夕のみな
ので、閑散とした印象です。観光地の竜泉洞は徒歩
30分弱で、のんびり回っても夕方まで時間を持て
余します。三陸鉄道の小本駅までのバスも発着して
いました。
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岩泉駅

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停車する列車
おまけで、2010年のゴールデンウィークに訪ねた
時の写真。沿線の桜が印象に残りました。この年の
7月に豪雨被害を受け、運休となり長らくバス代行と
なっていましたが、復旧することなく、廃止となりま
した。地元の利用客もいましたが、鉄道ファンの姿が
目立ち、利用実態を考えると、廃止も仕方がないよう
に思います。長らくの運行、お疲れ様でした。
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岩手刈屋駅にて

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